「ママ、見て!スイカゲームのチート見つけたんだ!ハイスコアが簡単に出せるんだ!」
もしお子さんがこんなことを言ってきたら、叱ってしまいますか?
ちょっと待ってください!
実はスクラッチ(Scratch)の世界において、「チート(ズル)」は「プログラミング学習」の入り口として、とても重要なステップなんです。
大流行中の「スイカゲーム」。
普通に遊ぶのも楽しいですが、実はプログラムを少し書き換えるだけで、「柿しか落ちてこないモード」や「重力ゼロモード」など、自分だけのオリジナルゲームに変身させることができます。
この記事では、プログラミング知識ゼロのお母さんでも大丈夫なように、人気の改造(チート)方法を画像付きで分かりやすく解説します。
ぜひ、お子さんや親御さんの参考書としてお使いください!
お子さんの「ゲーム遊び(消費)」を、今日から「クリエイティブな学び(創造)」に変えてしまいましょう!
目次
スクラッチの「スイカゲーム」チート・改造版とは?
まず、安心していただきたいのは、スクラッチにおける「改造」は悪いことではありません。
むしろ推奨されている文化なのです。
なぜ「改造(リミックス)」が人気なのか?
スクラッチには「リミックス」という機能があります。
これは、他の人が作った作品のプログラムをコピーして、自由に改良できる機能のことなんですね。
プロのエンジニアも、既存のコード(プログラム)を修正して新しい機能を作ることがよくあります。
子供たちがやりたがる「チート」とは、ゲームを有利に進めるためにプログラムの中身を分析し、数値を書き換える「ハッキング(探求)」そのものです。
「どうやったら柿しか出なくなるのかな?」と考える過程で、お子さんは自然と論理的思考を働かせているのです。
人気のチート・改造の種類
現在、スクラッチでは以下のような改造が流行っています。
- 出現制限系: 「柿だけ」「メロンだけ」しか落ちてこない。
- 物理変更系: 「無重力(ふわふわ落ちる)」「強風(横に流れる)」。
- システム介入系: 「スコアがいきなり99999」「クリックするだけで進化」。
これらはすべて、プログラムの数字を少し変えるだけで実現できるんです!
遊ぶ編】すでに公開されている「チート版・改造版」で遊んでみよう
まずは自分で作る前に、世界中のクリエイター(Scratcher)たちが作った面白い改造作品で遊ぶことが一番!
「こんなこともできるんだ!」という発見が、お子さんの創作意欲に火をつけます。
1.爽快!「柿だけ」スイカゲーム(Kaki Only)
【拡散希望】スイカゲーム / 柿だけ。(Scraharuto様作)
通常はサクランボから始まりますが、このモードでは最初から中くらいの大きさの「柿」しか落ちてきません。
他にも梨だけや、パイナップルだけなどもありますね。
なぜ人気?:
柿は丸くて安定しており、積み上げやすいため、簡単に高得点が出せます。
「画面いっぱいが柿になる」という見た目のシュールさも子供たちに大人気なのでしょう。
これなら簡単にダブルスイカくらい作れるかな?と思いましたが、全然できませんでした…
2.物理演算がおかしい?「無重力・宇宙」モード
Watermelon Game Physics Puzzle(kikunojo様作)
フルーツが下にゆっくり落ち、宇宙空間のようにふわふわと漂ったりします。
ここがポイント:
「重力」という当たり前のルールをなくすとゲームがどう変わるのか、遊びながら物理の法則(フィジクス)を体験できます。
めちゃめちゃゆっくり落ちるので、本当に無重力空間にいるよう!
3.順番逆転!「逆スイカゲーム」
スイカゲーム!(s20210158様作)
こちらは「逆スイカゲーム」です。
何が逆かというと、最初に出てくる果物もシンカの順番も逆です。
シンカはスイカ→サクランボの順番に、落とすフルーツもスイカ・メロン・パイナップル・桃・梨の四種類です。
実際にやってみましたがスイカがデカいので、すぐボックスからあふれてしまい、意外と難しいです。
チートだから簡単、というわけでもなさそうですね!
3.順番逆転!「逆スイカゲーム」
スイカゲームscratch版 チート版!(TAMAGO55様作)
こちらは、よりスイカが作りやすくなっているチート版です!
明記されているわけではありませんが、通常のスイカゲームと違う点は以下の点です。
- フルーツが二個降ってくる
- サクランボの前段階のブルーベリーが追加されている
- 箱からあふれてもゲームオーバーにならない
自分も結構てきとーにやってみましたが、フルーツが進化しやすいです。
(これもチートのおかげ…?)
次の章から「柿だけ」「無重力」に焦点を当てて、どのように変更すればいいのかを解説していきます!
【作る編】スクラッチで「柿だけ」にする改造プログラムのやり方
さあ、ここからが本番です!
お子さんと一緒に、普通のスイカゲームを「柿だけしか落ちてこないモード」に改造してみます!
※リミックス元(チート版じゃないスイカゲーム)のプロジェクトを開いて準備してください。
オススメはSMEcreaterさんのonline!!スイカゲーム /suika-game/watermelon gameです。
理由としては作者が日本人っぽいので、お子さんが普段使っている日本語スクラッチと違和感がない形で作られているからですね。
ステップ1:「中を見る」でコードを表示
プロジェクトページの右上にある「中を見る」というボタンをクリックします。
すると、画面いっぱいにカラフルなブロック(プログラム)が表示されます。
「うわっ、難しそう…」と思うかもしれませんが、変えるのはたった1箇所だけです!
ステップ2:フルーツを出現させる「乱数」ブロックを探す
画面の下の方にある「スプライト(キャラクター)」の中から、フルーツを落とす役割のものをクリックします。
今回で言うと、「fruit」と書かれている柿マークが見えるスプライトですね。
これが落とすフルーツを定義しているところになります!(下の画像の赤枠)
そしてブロックの群れの中から、以下のようなブロックを探してください。
これが「次はどのフルーツにするか?」を決めているサイコロの役割です。
通常は、1(サクランボ)から5(柿)までのどれかがランダムで選ばれるようになっています。
ステップ3:乱数を「5(柿)」に固定する
ここが改造の瞬間です!
緑色の 「(1) から (5) までの乱数」 ブロックを、マウスでドラッグして外します(捨てても残してもOK)。
空いた穴に、キーボードで直接 「5」 と入力します。
(下の画像青枠)
これでプログラムは、「サイコロを振る」のをやめて、「常に5(柿)を出す」ようになります。
これが「乱数(ランダム)」を「定数(決まった数)」にするという、プログラミングの重要な変更です。
他の人と差をつける!オリジナルの「最強チート」を作ろう
「柿だけ」ができたら、他の部分もいじってみたくなりますよね。ここからは、少し応用的な改造アイデアを紹介します。
① 重力を操る!落下スピードを変更する
フルーツが落ちるスピードを変えてみましょう。
左のブロックの中から「変数」の欄へ行きます。(下の画像赤枠)
「GRAVITY」という変数を探し、チェックを入れます。
すると、ゲーム画面の左上にGRAVITYという数値を変えられるバーが出現します。
50がもともとの値ですが、これを低くすればフルーツがゆっくりと、大きくすれば早く落ちるようになります!
② フルーツの大きさを変える(巨大化・極小化)
紫色の「見た目」ブロックの中に、「大きさを (85)% にする」 というものがあります。
今回の例でいうと「fruit」と書かれている柿マークが見えるスプライトの中にあります。
まずはそのスプライトに移動(以下の赤枠)。
そしてその中にある、以下のブロックを探してください。
この「大きさを (85)% にする」を (200)% にすれば巨大フルーツに、(10)% にすれば豆粒のようなフルーツになります。
③ ゲームオーバー判定を無効にする「不死身モード」
まず、Springsという中身が何もないように見えるスプライトに移動してみます。
Springsスプライトの中で、以下のような「Apply Spring Forces」というピンクのブロックを探してください!
※ブロックを探すときは縦に移動するだけでなく、横にもあるので横も探してみてくださいね!
そのブロックを下にスクロールしていくと「もし Body_yのp2ID番目 > 100 なら」や「game overを送る」といったブロックが見つかります。
ここでは「もし Body_yのp2ID番目 > 100 なら」といった条件ブロックの中に、「game overを送る」 というブロックが入っています。
つまり、このブロックがゲームを終了させているブロックです。
この「もし Body_yのp2ID番目 > 100 なら」という条件ブロックを外してしまえば、いくら溢れてもゲームが終わらない「不死身モード」の出来上がりです!
⚠ 「動きがカクカクして重い!」と感じたら?
改造が進んでフルーツが増えると、画面がカクカクしたり止まったりしませんか?
もちろん、無駄なクローンを減らすなど「プログラムの軽量化」も大切な勉強です。
しかし、スイカゲームのような「物理演算(物がぶつかったり、落ちたりする計算)」は、そもそもPCのCPUパワーを非常に多く使います。
正直なところ、学校で配られる学習用タブレットや数年前のPCでは、お子さんが作りたい複雑な作品に対して、マシンの性能が追いついていない(スペック不足)の可能性も。
「もっと面白くしたいのに、PCが限界で動かない…」
これでやる気を失ってしまうのは、とてももったいない!
道具のせいで制限をかけず、自由な発想を形にさせてあげたいですよね。
もし、お子さんがこれほど熱中しているなら、「16GB以上のメモリ・高性能CPU」を搭載したPCへの買い替えを検討しても良い時期かもしれません。
快適なPCは、将来Pythonなど本格的なプログラミングへ移行した際も必須の投資になります。
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「Ryzen 5 8640U」という高性能な頭脳と、余裕のある「16GBメモリ」を搭載。
スイカゲームの物理演算もサクサク動き、将来のPython学習までこれ1台で長く使えます!
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改造(リミックス)作品を共有するときの注意点
最後に、親子で確認してほしい大切なルールがあります。
原作者への感謝を忘れないようにしたいところです。
リミックス作品を公開する場合は、必ず「メモとクレジット」欄に元の作者名を書きましょう。
また、スクラッチのコミュニティガイドラインも守りましょう。
誰かを傷つけるような言葉や改造はNGです。
まとめ:チート改造は「未来のエンジニア」への第一歩
いかがでしたか?
「チート」と聞くと悪いことのように聞こえますよね。
しかし、こうして中身を見てみると、「変数の役割」「条件分岐」「座標の仕組み」など、プログラミングの重要な要素がたくさん詰まっていることがわかります。
お子さんが「柿だけにしたい!」「もっと速くしたい!」と言い出したら、それはただゲームを消費しているのではなく、「自分の思い通りに動かしたい」というクリエイターへの第一歩です。
スクラッチの改造だけでは物足りなくなってきたら、それはお子さんの才能が次のステージを求めている証拠です。
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お子さんの「好き」という気持ちを、ぜひ将来の「力」に変えてあげてくださいね。
※本記事に関する画像はAIを用いて作成されることがあります


