前回の記事で、お子さんがフォートナイトの仕組みを「分析」し、遊びの中に隠されたルールや手順に気づいてくれたのなら、素晴らしい成果です!
でも、いざ「作り方」となると、私が教えられるレベルじゃないし…
せっかくのやる気をムダにせず、合理的にプロのサポートを受けるタイミングを見極めたいんだけど…
お子さんのやる気と初期の興味を、いかに本格的な継続学習へと繋げるか 、それが最大の問題ですよね。
ご安心ください。
この記事は、お子さんの「作りたい!」という強い意欲 と、親御さんの「効果的な教育をしたい」というニーズを両立させるために書きました。
この記事では、
- 【作り方ロードマップ】
プログラミング未経験の親子でも、無理なくScratchでフォートナイト風ゲームを作り始めるための「超簡単3ステップ」 - 【費用対効果の高い学習計画】
親への負担が少なく、無料体験などを最大限に活用して、お子さんに最適なプログラミング教室を選ぶための具体的な判断基準
を提供します!
親の役割は、決して「教える先生」ではありません。
「伴走者」として、子供の熱意をサポートする最適な環境を用意することです 。
さあ、お子様の強い興味を信じて、プログラミング学習を本格化させるための「作り方ロードマップ」を進んでいきましょう!
もし、お子さんの「もっと知りたい!」という意欲を、親御さんの負担なく、本格的な「将来のスキル」へと繋げてあげたいとお考えなら、プログラミング教室の活用も有効です。
「本当に習う意味があるの?」「うちの子に合った教室はどこ?」といった疑問を解決するため、以下の記事もぜひ参考にしてください。
目次
【準備編】2Dフォートナイト作りに必要なもの(PCとScratchアカウント)
お子さんの「作ってみたい!」という意欲を前に、親御さんは「また新しく何か買い足さないといけないの?」と、初期投資について心配されたかもしれませんね。
でも、大丈夫です!
Scratch(スクラッチ)を開発しているMIT(マサチューセッツ工科大学)は、「誰でも無料で創造的に学べる環境」を提供しています。
ここでは、プログラミングを始めるために必要なものと、その始め方を解説します。
必要なものは、今ご家庭にあるものだけ!
特別な機器の購入は一切必要ありません。
ご家庭にある、以下の2つだけで十分です。
1. PCまたはタブレット
前回の記事でお伝えした通り、Scratch版フォートナイトは高性能なゲーミングPCを必要としません。
機種はWindows、Mac、Chromebook、iPadなど、インターネットに接続できる環境があれば、基本的にOKです。
理由としては、Scratchはブラウザ上で動作する無料のビジュアルプログラミング言語だから。
重たいソフトをインストールしたり、高負荷な処理をしたりすることなく、気軽に創作活動を始められます。
「お金をかけずにまずは試せる」というのは、合理的なお子さんの教育費用対効果を重視す親御さんにとって、大きな安心材料になりますよね。
2. インターネット接続環境
Scratchはすべてインターネット上で作品の制作や保存を行います。
安定したWi-Fi環境があれば問題ありません。
3分で完了!Scratchアカウントの作り方
Scratchはアカウントがなくても作品を作ることは可能です。
しかし、お子さんが作った大切なフォートナイト風ゲームを保存したり、友達と共有したりするためには、アカウント登録をおすすめします。
アカウント登録ももちろん無料で、3分程度で簡単に完了します。
- Scratch公式ウェブサイトにアクセス:検索エンジンで「スクラッチ」と検索し、公式ページにアクセスします。

- 「Scratchに参加しよう」をクリック:画面の右上にあるボタンから進みます。

- ユーザー名とパスワードを設定:個人情報(メールアドレスなど)は保護者の方が管理し、お子さんが覚えやすいユーザー名とパスワードを設定しましょう。

これで、お子さんが「フォートナイトを作り始める」準備は万端です!
次の章ではゲームの「作り方」の前に、作っている最中に効果的な3つの声掛け例をご紹介します。
【親の役割】遊びを「プログラミング学習」に変える3つの声かけ
お子さんの「作りたい!」という意欲を前に、「いよいよ本格的なプログラミングが始まる…私が教えられるかしら?」と緊張されているかもしれませんね。
安心してください。
お子さんのプログラミング学習において、親が技術的な知識を持つ必要はありません。
プログラマーを育てるプロの先生たちも、「親の役割は精神的サポートに徹すること」と言っていますし、日々子供たちを関わる中で自分も同意見です。
ここでは、親御さんが技術知識ゼロでも、お子さんの学習意欲と論理的思考力を最大限に引き出す、具体的な声かけ術をご紹介します。
1. 努力の「プロセス」を認める声かけ術
プログラミングは、作っている時間の大部分が「エラーとの戦い」です。
お子さんが何時間もかけて作ったコードが動かないとき、ここで親がどう声をかけるかが、子供のやる気を左右します。
大切なのは、「結果」(動いたかどうか)ではなく、「プロセス」(努力した過程)を承認することです。
| シチュエーション | 声掛け | 育てられる力 |
| プログラムが動かない時 | 「ここまで頑張って作ったね! どこを工夫してみたの?」 |
・忍耐力 ・集中力 |
| 完成したが、シンプルすぎる時 | 「この動きやルールは、どんな順番で決めたの? 工夫したところを教えて!」 |
・表現力 ・論理的可視化 |
| 途中で飽きてしまった時 | 「ここまで出来てすごいじゃん! こういう動きも見てみたいなぁ」 |
・自己学習能力 |
エラーはネガティブなものではなく、むしろ「学習プロセスの一部」と捉えましょう。
親がポジティブな環境を提供することで、子供は失敗を恐れずに挑戦できるようになります。
2. 「わからない」をチャンスに変える質問術
お子さんがプログラミングでつまずいたとき、すぐに答えを教えるのはNGです。
それは子供の問題解決能力を奪ってしまうからです。
親御さんがすべきなのは、お子さん自身に解決の手順を考えさせるための「質問」です。
| 状況 | 思考を促す質問 | コミュニケーション効果 |
| キャラクターが動かない時 | 「キャラクターを動かしてるのはどこ? 上から順番に見ていこうか!」 |
・問題解決力 ・原因特定力 |
| 特定のアイテムが反応しない時 | 「そのアイテムが動くには、 どんな『もしも〜ならば』の条件が必要だったっけ?」 |
・条件分岐の理解 |
| 全て嫌になってしまった時 | 「今日はここまでにしようか! 次の授業で先生に聞こうよ」 |
・精神的サポート ・自己コントロール |
専門的な技術指導はプロに任せ、親は「なぜ?」に寄り添うことで、お子さんの学習意欲を損なうことなく、親子のコミュニケーションも深まります。
3. 親は「先生」ではなく「伴走者」に徹する
プログラミングの学習効果を高めるには、親は「プログラミングを教えよう」とするのをやめましょう。
✕ 技術指導:「ここは『もし~なら』ブロックじゃなくて、『~するまで繰り返す』ブロックを使うんだよ」
〇 精神的サポート:「この問題が解けたら、どんなゲームを作ってみたい?」
次の章では、プログラミング初心者の親御さん・お子さんが理解できるように、フォートナイト風ゲームの「作り方」の最も簡単なロードマップを、ステップ・バイ・ステップでご紹介します!
もし、親御さんが仕事で忙しく、サポートの時間確保が難しい場合や、お子さんの質問が複雑で技術的に限界を感じた場合は、プログラミング教室の活用が最も合理的です。
【実践】スクラッチで「フォートナイト2D」を簡単に作る手順
親がプログラミングを教える必要はないですが、フォートナイトを作るには、親が「何が起きているか」を把握しておくことが重要です。
と思った方安心してください!
このロードマップは、親御さんがコードを書くためではありません。
お子さんがエラーでつまずいたとき、「このステップは何の目的でやっているの?」という質問でサポートするための「カンニングペーパー」として活用してください 。
ここでは、フォートナイトの「遊び」の要素を最小限のプログラムで再現し、長男さんに「自分でゲームを作れた!」という達成感をすぐに感じてもらうことを目標とします。
難しい応用はプロのサポートに任せ、まずは最小限のステップで「完成」させましょう。
ステップ1:【移動と座標】キャラクターを動かそう
まずは、作ったキャラクターを思い通りに動かせるようにします。
これはプログラミングにおける「条件分岐」や「繰り返し」といった基礎中の基礎です。
1.キャラクターを決める
まずは自分の好きなキャラクターを画面右下の猫マークから探して決めましょう。
フォートナイト風にカスタマイズすると楽しいですね!
2.移動の基本ルール設定
「ずっと」ブロックの中に「もしもキーが押されたら」というルールを入れます。
これがゲームを動かし続ける基本です。
3.左右矢印ボタンで左右に動かす
「もしもキー(左右矢印)が押されたら」→「向きを変えて」→「X座標(左右)を〇〇変える」と命令を組みます。
座標とは?
ゲームや地図で「たて」と「よこ」の数字で場所を示す目印。
これを使い、キャラクターを動かすことができます!
ここまでプログラムできていると以下のように動くはずです。
もし、猫の向きが以下のように変な方向を向いてしまう場合には「回転方法を左右のみにする」という青いブロックを最初に入れて使いましょう!
4.体力の箱を作る
「変数」という「数字を入れておく箱」を作り、名前を「体力」にします。
最初は「体力:10」などと設定しましょう。
「緑のはたが押されたとき」ブロックの直後に「体力を10にする」ブロックを置いておくと、毎回体力が10に戻るので楽ですよ!
ステップ2:【条件分岐と変数】「撃つ」アクションと弾のプログラム
主人公に「攻撃」というアクションを覚えさせます。
ここでは、条件分岐とクローン機能について学びます。
1.弾のスプライトを作る
まずは以下の猫ボタンから弾のスプライトを選びます。
丸いスプライトだと良いですね!
2.弾の分身(クローン)の命令
最初は弾のスプライトが見えないように「隠す」ブロックを使っておきます。
そしてスペースキーが押されるたびに弾が出てほしいですよね。
そこで「ずっと」ブロックの中に「スペースキーが押されたら弾の分身(クローン)を作る」命令を作ります。
3.弾が飛ぶ命令
ここで体力と同様「変数」という「数字を入れておく箱」を作り、名前を「ネコの向き」にします。
変数を作成したら以下のようにプログラムを作成します。
一つ前の章で作ったプログラムの「自分自身のクローンを作る」をしたときに弾が飛んでいくようにするプログラムです。
これだけでは「ネコの向き」という変数には何も数字が入っていないので、ネコのスプライトに戻って「ネコの向き」という変数に数字を入れるようにします。
4.弾が敵に当たった時のルール
「もしも弾が敵に触れたら(条件)」「敵と弾を消す(行動)」というルールを設定します。
「10歩動かす」ブロックの下に以下のようにブロックを重ねてみてください!
結果的に以下の動画のように動けばOKです!
スペースキーを押したときに、ネコの向いている方向に弾が出るようになっています。
ステップ3:【座標とクローン】敵キャラクターを出現させる
敵(AI)を登場させることで、作ったゲームが一気に面白くなります。
ここでは、敵をランダムに動かし、主人公を追いかけさせることで、ゲームの難易度をコントロールする方法を学びます。
このランダムに動かすことができるのが「乱数」という考え方です。
1.キャラクターを決める
まずは敵キャラクターを画面右下の猫マークから探して決めましょう。
自分なりにカスタマイズすると楽しいですよ!
2.敵をランダムに動かす
「プレイヤーへ向ける」と「〇〇から〇〇までの乱数」というブロックを使って、敵がランダムに動くようにします。
3.敵が弾を撃つ
次に敵が弾を撃つようにします。
弾のスプライトを決めた後、次のようにブロックを重ねましょう!
これで敵が向いている方向に弾が撃たれるようになります。
4.弾が自分に当たった時のルール
自分に「もしも敵の弾に触れたら(条件)」「体力の変数を-1減らす(行動)」という命令を加えます。
加える場所は、直前の章で編集していたブロックの部分です。
【応用】もっとフォートナイトの要素を増やすには?(建築など)
基本のゲームが動いたら、長男さんは必ず「もっと!」と言い出します。
ここからは、プログラミング教室の先生に相談するのも視野に入れつつ、応用要素に挑戦しましょう 。
| 応用要素 | 難易度 | ヒント |
| ゲームを終了する | ★☆☆ | 「どちらかの体力が0になったら」という条件をもとに、「勝ち!」「負け…」の文字を表示してみよう! |
| ライフ回復する | ★★☆ | 回復アイテムのスプライトを作って、その「アイテムを取ったら」という条件で体力を回復させてみよう |
| 建築要素を加える | ★★★ | 壁や斜めの棒などを配置して、相手の弾を防いだりできるようにしてみよう! |
「こんな難しいのは、私にはちょっと…」と思われたかもしれませんね。
安心してください!
ここまで来たら、技術的なサポートは卒業です!
お子さんの「もっと知りたい!」という意欲が、次のステップであるプロのサポート(プログラミング教室)を検討する、最高のタイミングを教えてくれています 。
まとめ:作って終わりじゃない!次のステップへ進むには?
長男さんが、Scratchでフォートナイト風ゲームを完成させたなら、心から拍手を送りましょう!
「遊びたい」という強い興味から始まり、分析を経て、実際に「作り方」を体験することができました。
この「自分でできた!」という達成感こそが、長男さんの問題解決能力や自己肯定感という一生の財産になります 。
しかし、ここで終わりではありません。
なぜなら、この「完成」はゴールではなく、「本格的な学びへのスタートライン」だからです。
今お子さんは、「もっと建築要素を入れたい!」「アイテムを使ってみたい!」と意欲が最高潮のはずです。
しかし、応用要素に進むと、親が教えられない技術的な壁にぶつかります。
この「知りたい気持ちが最高潮」の時こそ、プロのサポートに移行する最も合理的で効果的なタイミングです。
プロのサポートを受けるなら、まずは「無料体験」を最大限に活用することから始めましょう。
費用対効果を重視する田中さんのために、まず解決すべきは「本当に子供の将来に役立つのか」という疑問です。
まずは「習う意味」を確認し、その上で「お子さんに合った教室の選び方」を比較検討してみてください。
- 価値の検証:
子供のプログラミング学習は、本当に将来意味があるのか?(→お子様の未来のスキルへの確信) - 継続性の確認:
子供が本当に楽しんでいるか、先生は子供の「なぜ?」に寄り添ってくれるか(→やる気の持続) - 費用の比較:
授業料とカリキュラムのバランスは合理的か(→投資対効果の確認)
まずは資料を取り寄せて、長男さんに合った教室の無料体験を試してみてください。
その一歩が、お子さまの未来の論理的思考力と創造性を大きく切り開くチャンスになります。






