学校でタブレット端末が配られたけど、スクラッチにアクセスできない…ということ、ありますよね。
プログラミング教育にも良いと言われているのに、なぜなのでしょうか。
そこで本記事では学校でスクラッチが禁止される理由を詳しく解説します。
理由としては著作権やSNS機能にあります。
これらが教育に悪影響を及ぼすかも、と考えられているため禁止されることがあるんですね。
とはいえ学校によって禁止だったりOKだったりと、正直ルールの統一感はありません。
と思ってしまっても仕方ありません。
そこで、本記事では学校のタブレットでスクラッチが使えなかった時の対処方法も示しています。
学校で配られたタブレットでスクラッチができなかった際には参考にしてみてください。
また、もしスクラッチができないとしても、プログラミングを学ぶツールは他にもたくさんあります。
以下の記事を読んで、参考にしてみてください!
目次
学校でスクラッチが禁止される理由

最初に言っておきますが、どの学校でもスクラッチが禁止にされているわけはありません。
学校や地区によってスクラッチができるかどうかが違うんです。
これは昨今のIT・AIの急速な普及と、日本の教育方針制定が間に合っていないことが原因だと思います。
そのためそれぞれの地区で使っていいのかどうかの判断を独自にしているため、地域差が出るのでしょう。
では禁止と定めた学校・地区は何が原因で禁止にしたのでしょうか。
理由は以下の通りです。
- ゲームができてしまうから
- 著作権問題がある作品も大量にあるから
- SNS機能があるから
ゲームができてしまうから
一つ目の理由として「ゲームができてしまうから」というものがあるようです。
例えば以下のゲームをやってみてください。
griffpatch様作(Geometry Dash v1.5)
このゲームは基本的にスペースキーかクリックでタイミングよくジャンプするだけのゲームです。
このゲームもスクラッチで作られていますが、まるで本物のゲームのようですよね。
このように普通のゲームと変わらないレベルの作品がいくつもあります。
そして中身を見てみると、非常に複雑なプログラミングで書かれているんですね。
リミックスしてプログラミングの学習に役立てることもできますが、複雑すぎてリミックスも面倒・難しいと思ってしまうことも…
スクラッチでは、これだけ完成度が高いゲームが無料でできます。
子供たちはゲームを作るというよりもゲームで遊ぶの方がメインになってしまうのでは?という懸念から学校タブレットではスクラッチが禁止されることがあるようですね。
著作権問題がある作品も大量にあるから

禁止される理由の二つ目は著作権に問題がある作品もたくさんあるため。
日本の漫画・アニメ作品やゲーム、それに関係する音楽などをそのまま使ったスクラッチ作品がたくさん存在します。
例えば「鬼滅の刃」で検索してみるとゲーム、物語、MV風物語など様々な作品が出てきます。
中にはタイトルのフォントをそのまま利用したもの、漫画やアニメの一部をそのまま利用しているものなどもあります。
これらの作品すべてが許可を取って作成されているものとは考えにくいですよね。
しかも作った作品はスクラッチを使っている人全員に公開できてしまいます。
この公開機能によって、著作権を無視した作品が大量に出回ってしまっているんですね。
もし「この作品が好きだから!」という理由だけで作品をリミックスして公開してしまうと、著作権問題に巻き込まれてしまう恐れも。
著作権教育の観点から学校でのタブレットではスクラッチが使用できないようにしていることがあるようですね。
SNS機能があるから
禁止される最後の理由は、SNS機能があるため。
SNS機能があるということは、インターネット上で顔の見えない他者とコミュニケーションが取れてしまいます。
SNSのリテラシーに関して学んでいない子供たちが匿名でSNSを使用したときに問題が起きないと言い切るのは、楽観視過ぎる気もしますよね。
誹謗中傷、著作権、個人情報漏洩、などSNSにもたくさんの問題が存在しています。
それはscratchのSNS機能も同じこと。
これらの問題から子供たちを守るため、禁止にすることがあるようです。
スクラッチが使えない場合の対処法

では学校のタブレットでスクラッチが使えない場合、どうすればいいのでしょうか。
この章では学校のタブレットでスクラッチが使えなかった場合の対処法を解説します。
スクラッチが使えなかった時は、以下の方法を試してみてください。
- scratch以外のプログラミング教育ツールを使ってみる
- 自分でタブレット、PCを用意する
- スクラッチを扱っているプログラミング教室に通う
scratch以外のプログラミング教育ツールを使ってみる
まず最初に、学校のタブレットでscratch以外のプログラミング教育ツールにアクセスしてみてください。
実は無料のプログラミング教育ツールは、結構あるんですね。
他のサイトにアクセスできるのであれば、そちらを使ってみるのが効果的です。
「学校でスクラッチが禁止される理由」でも述べたように、SNS機能やゲームばかりできてしまう、といった点が問題になりがちです。
そのためSNS機能がない、ゲームができないサイトであれば禁止されている確率は低いです。
そんな方は「Viscuit(ビスケット)」「MakeCode(メイクコード)」「Code.org(コードオルグ)」あたりを使うのが良いです。
以下の記事でこれらのプログラミング教育ツールについて解説しているので、参考にしてみてください!
自分でタブレット、PCを用意する
scratch以外のプログラミング教育ツールにもアクセスできない場合、ご家庭でタブレットやPCを用意するのが手っ取り早いですね。
「どうしてもscratchをやらせたい!」という家庭にもオススメです。
学校のタブレットは、学校教育で使用されるために用意されたものですよね。
そのため学校や地域で教育に不適切と判断されてしまえば、使えなくなってしまいます。
ご家庭で用意してしまえば、何かのツールが使えなくなってしまうということは防げますから、安心してscratchを使うことができます。
ただし、ご家庭で使う場合にも「ゲームができる」「著作権問題」「SNS機能がある」といった点には注意が必要です。
ご家庭の教育方針に合わせて、親の見ているところでやる、サインインせずに使うことでSNS機能を使わせない、などの工夫をしてみてくださいね。
手っ取り早くオススメのPCが知りたい
そんな方にはHP Pavilion Aero 13というノートパソコンをオススメしますよ。
マイク・webカメラも搭載されていながら、マウス付き。
そして重量が990gと非常に軽いことが特徴です。
これ一台でお子さんのプログラミング教室の心強い味方になってくれるでしょう。
スクラッチを扱っているプログラミング教室に通う
最後の方法は「スクラッチを扱っているプログラミング教室に通う」です。
この方法であれば、教室によってはパソコンを買うことなく始めることもできます。
そんなご家庭にオススメなのは、スクラッチを独学で始める前にプログラミング教室で試してみること。
ほとんどのプログラミング教室は無料体験があります。
そのため無料期間を使ってスクラッチを本当に楽しんでやれるのか、を見極めることが大切です。
「スクラッチを学べるプログラミング教室が分からない…」という方もご安心ください!
以下の記事でスクラッチが学べるオススメの教室を解説しています。
まとめ
今回は学校でスクラッチが禁止される理由と、禁止されていた場合の対処方法を解説しました。
禁止される理由としては、
- ゲームができてしまうから
- 著作権問題がある作品も大量にあるから
- SNS機能があるから
でした。
しかしスクラッチは、お子さんが無料でプログラミングを学べる教材。
優良なプログラミング教育ツールであることに間違いはありません。
どうしてもスクラッチでプログラミングを学ばせたい!というご家庭は、本記事の対策方法を試してみてくださいね。
また、スクラッチ以外にもプログラミングを学べるツールはたくさんあります。
以下の記事を読んで、他のツールも参考にしてみてください!