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どーも、就活が終わったと思ったら実験を再開し、やる気スイッチを入れ直したりけーこっとんです。
今回は有価証券報告書の読み方について書きたいと思います。
就活において企業研究をするのは非常~に大事なことです。
詳しくは以下の記事を見てみてください。(データサイエンティストの就活②~納得就職するために~)
この企業研究において、超便利な資料があります。
それが有価証券報告書です
この資料は上場していれば必ず提示しなければならない資料なので、面接を受けるほとんどの会社にあると思います。
有価証券報告書さえ読めば、企業研究ができたといっても過言ではないでしょう。
もちろん入った後の後悔をなくすには、実際に会う・話す・イベントに参加するということが大事です。
しかし面接に対応するための情報であれば、基本的には全て詰まっています。
ただ、名前が堅そうだし、実際に資料を見てみてもお堅さMAXです。
「こんなに堅そうなの読めない…」と思っても案外、見るべき部分は少なかったりします。
この記事を読めば有価証券報告書が読めるようになり、短時間で深い企業研究ができること間違いなしです!
有価証券報告書とは?
有価証券報告書とは、株式を発行する上場企業などが開示する企業情報をいいます。開示される情報は、企業の概況、事業の状況、財務諸表などです。有価証券報告書を略して「有報」と呼ぶこともあります。
出典(https://biz.moneyforward.com/accounting/basic/45916/)
マネーフォワード株式会社様の記事を見ると、上記のような説明になっています。
超~ざっくり言うと、現在の企業情報です。
つまり企業研究をする際に、ホームページでは得られない最新バージョンの情報が手に入るということです。
さっきの有価証券報告書の定義を少しかみ砕くと、
企業の概況は、ホームページに書かれていることを文章にしてまとめたものが多いです。ざっくりしたその企業の情報が得られます。
事業の状況は、最新の企業の事業が上手くいっているのかいないのか、それには何が原因と考えているかという情報が得られます。
財務諸表は、その企業のお金・財産はどういう状態なのかという情報が得られます。
こんな情報、一般人でも見れるの?と思った方!見れます!
というか一般人のために書いている資料なので、見られなければおかしいんです。
有価証券報告書の中身
有価証券報告書は次のような構成で成り立っています。
それぞれがどんなものなのか、詳しく見ていきましょう!
今回の記事では、トヨタ自動車株式会社様(https://global.toyota/jp/ir/library/securities-report/)の有価証券を元にどんなことが書かれているか、解説していこうと思います。
※記事は2021年7月時点でのものです
企業の現状
目次に載っているところでいうと、黄色部分が企業の現状に当たるものです。(目次がもう堅そう)
https://global.toyota/jp/ir/library/securities-report/archives/03.html
今回の場合だと、「企業の概況」「提出会社の状況」と2つに分かれていますが、「提出会社の状況」は就活において重要な情報はありません。
どの会社でも基本的に、自社の状況は一番上に書かれているので、それを見てみるといいと思います。
・「主要な経営指標等の推移」には、売上高・利益率・自己資本比率等、就活生が知りたい情報が最新の情報で分かります。
・「沿革」はその企業の歴史です。
・「事業の内容」は企業が、メインとしてどんなサービス・製品を売っているのか、それがどんな現在状態かが書かれています。
・「関係会社の状況」は関係会社の、簡単な情報が載っています。
・「従業員の状況」には働いている社員の数、平均年齢、平均年収等を知ることができます。
事業の現状
目次でいうと、緑の部分が事業の現状に当たる部分です。
トヨタ株式会社2021年3月期有価証券報告書より引用:
https://global.toyota/jp/ir/library/securities-report/archives/03.html
今回の場合、事業内容には「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」「事業等のリスク」「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」「経営上の重要な契約等」「研究開発活動」とありました。
・「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」は経営方針、経営理念、企業が問題視している課題について等が書かれています。
・「事業等のリスク」には市場・事業のリスク、金融・経済のリスクなど、分野別に想定されるリスクが掲載されています。
・「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」は事業・場所毎に経営によって、どのような利益を生み出したかの詳細が載っています。
・「経営上の重要な契約等」はその名の通り、直近での重要な契約です。
・「研究開発活動」は費用をどれくらい使い、何を開発しているのかが書かれています。
経理の現状
目次でいうと、水色の部分が経理の現状に当たる部分です。
トヨタ株式会社2021年3月期有価証券報告書より引用:
https://global.toyota/jp/ir/library/securities-report/archives/03.html
今回の場合「連結財務諸表等」「財務諸表等」とあります。
財務諸表とは、企業の「お金の状態」と「今期の経営成績」です。
「連結」とつくと子会社や関連会社も全部含めた状態、つかないと親会社単体での状態となります。
これが読めるようになるには、簿記の知識か、読み方を解説している本・サイトで学習する必要があります。
しかし読めるようになると、その会社が財政的に安全かどうかが分かります。
会社のことが、他の就活生よりも一歩詳しくなることができます。
その他の現状
目次でいうと、黄色の部分がその他の現状に当たる部分になります。
トヨタ株式会社2021年3月期有価証券報告書より引用:
https://global.toyota/jp/ir/library/securities-report/archives/03.html
今回の場合「設備の状況」「提出会社の株式事務の概要」「提出会社の参考情報」とあります。
タイトルに表されているように、それぞれの状況が掲載されています。
就活に活かすコツ
ここまで有価証券とは?という部分を掘り下げて述べてきました。
では就活に活かすために必要なポイント、有価証券報告書の探し方について書いていこうと思います。
有価証券報告書の探し方
基本的に以下の3つの方法があります。
1.「企業名 有価証券報告書」で検索する
2.「企業のホームページ⇒投資家情報⇒IRライブラリ」の順で探す
3.EDINETで探す
金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システムhttps://disclosure.edinet-fsa.go.jp/
2の方法は以下の手順だとやりやすいです。
まず企業ホームページに移動します。(製品ホームページと間違えないように!)
「投資家情報」というリンクがあるので、クリックします。(黄色いハイライトの部分)
投資家情報に「IRライブラリ」があるのでクリックします(緑のハイライトの部分)
IRライブラリに「有価証券報告書」があるので、そこを見ると掲載されています。
有価証券報告書の見るべきポイント
有価証券報告書を見べきポイントは今回の場合だと以下の4つです。
事業の内容:その会社が何をしているかが分かるので、就活生にとって必須の情報となるでしょう。
従業員の状況:就活生はゆくゆくは企業の従業員として働くわけですから、従業員の状況はチェックすると良いでしょう。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等:その企業に入社するということは、経営方針に逆らうことはできません。つまり、あなたの命運を握るのはこの方針や環境と言っても過言ではないでしょう。
事業等のリスク:事業は企業の要です。ここが立ち行かないとなると、経営が苦しくなります。そのリスクを説明してくれているので、目を通すと良いでしょう。
まとめ
今回の内容をまとめると以下のようになります。
ここに財務諸表が読める力が加わると、企業の状態がほぼ把握できることになります。
財務諸表を読むには簿記の知識が必要なので、ある程度の学習が必要になります。
そのため簿記を取得している人は、他の就活生よりも一歩リードしているかも知れません。
かといって、簿記を持っていないから企業の状態が全く分からないかというと、そうでもありません。
有価証券報告書には企業の状態を表すたくさんの情報が載っています。
今回はトヨタ自動車株式会社様を参考にしましたが、他の企業では書き方・言い回しが違うこともあることは注意してください。(基本的なフォーマットは一緒です)
有価証券報告書を読んで、他の就活生と差をつけましょう!
それではまた~
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