就職・転職に使える簿記3級(現金・預金)

簿記三級の範囲、現金・預金について分かりやすく解説!ひよっこDS お勉強

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どーも、りけーこっとんです。

皆さんは就職・転職って不安じゃないでしょうか?

就職・転職を考えるときに、できることなら「倒産しにくい会社」「リストラされにくい会社」に行きたいものですよね。

では「倒産しにくい会社」とは何か?

会社は利益を上げていくことが目的なので「お金に余裕のある会社」「利益が上がっている会社」が、倒産しにくいということになります。

つまり、お金に関する知識があれば、倒産しにくい会社を見極められるようになるのです!

そんな魔法みたいな知識なんてあるのか?

簿記です。

簿記は全ての企業が使用する「お金、取引」に関する知識。

就職・転職の際に簿記の知識があれば「倒産しにくい会社」を見極められるようになるでしょう。

もちろん簿記で未来が分かるわけではないですが「現状どうなっているか」は理解できます。

現状を知らなければ、未来予測はできません。

「簿記資格は取らないけど、就職・転職に使える程度の知識は知りたい」

こんな方にオススメの記事です。

では早速本文に入っていきましょう。

就職・転職の何に使えるの?

一言で言えば財務諸表が読めて、お金的にピンチかどうかが分かることに使えます。

財務諸表を読めるということは、その企業の財政状態が分かります。

財政状態とは何か?

分かりやすくいうと企業の「今のお金の状況どうなってる?」です。

具体的には
・借金(負債)とか現金(資産)はどれくらいある?
・直近の営業成績(売上とか)はどうなってる?
・借金が多くて、営業成績が悪かったら、やばそうだよね

みたいなことが分かります。

この財務諸表、実は上場企業は全てネットに公開されているんです。

しかも無料で。

企業のが倒産しそうなのかどうかは、お金の問題であることは間違いありませんよね?

だとすれば無料で「会社がお金的にピンチなのかどうか」の情報が手に入るというのは、見ないわけにはいかないでしょう。

自分で財務諸表が読めるようになることで、「この会社なら大丈夫」という確信を得られれば安心感が増すのではないでしょうか。

では今回は「現金と預金」について解説していこうと思います。

現金とは?

現金といってまず思いつくのは、小銭やお札などの「通貨」ですよね。

しかし、簿記でいうところの「現金」はちょっと違います。

現金とは
・通貨(
お札、小銭)
・通貨代用証券

の二つのことを指します。

通貨代用証券とかいう漢字だらけのものが並んでいますが、以下で詳しく述べていきますね。

通貨

通貨とは、お札や小銭(紙幣、硬貨)のことです。

一番イメージしやすいですよね。

通貨代用証券

通貨代用証券とは、いつでもお金に換えられて、時には支払い手段として使えるものです。

そんなのあるのって思いますよね。

具体的にはこんなものがあります。

・小切手
・郵便為替証書
・振替貯金払出証書
・配当金領収書
・期限が来た公社債利札

急に暗号みたいになってしまいました…

簿記を取得しようと思ったら、一つ一つ理解しなければなりません。

しかし、すぐに就職・転職に使えることが重要なので、ひとまず細かいところは無視します。

ここでは主な「小切手」「郵便為替証書」だけ説明しますね

小切手

小切手とは、銀行に提示すれば当座預金口座からお金を引き出せる紙のことです。

こんなイメージですね。

ペーパーレスの時代に紙…?

と思うかもしれませんが、簿記が成立した時代は当たり前だったようです。

しかし、大切なのは「小切手」というキーワードではありません。

なぜなら簿記上は「現金」として扱われるから。

一番大事なのは「当座預金」というキーワード。

実はこれ、貸借対照表にもこの名前で載ることがあるんです。

貸借対照表って何だっけ?という方は以下の記事から確認してみてください。

小切手があれば誰でも、当座預金からお金を下ろせます。

なので現金が手元に無かった時に、代わりに使用されているようですね。(現在は分かりません)

「小切手」は「そんなものあるのね」位で大丈夫でしょう。

郵便為替証書

漢字が羅列してあって、漢文みたいになっていますが、分かりやすく説明します。

郵便為替証書(ゆうびんかわせしょうしょ)は、ほぼ小切手と同じです。

違いは銀行に出すのが小切手で、郵便局に出すのが郵便為替証書、というくらい。

おまけ:雑損・雑益

おまけで、雑損・雑益についても書かせてください。

雑損・雑益とは、実際にある現金(簿記の意味上の)金額と、帳簿記録している金額が「何か知らないけど合わない」という時に使います。

雑損・雑益というキーワードは損益計算書に載ることがあります。

合わない理由が分かれば、分かったときに処理をするんですが、分からないまま決算を迎えると「雑損・雑益」が損益計算書に出てくることになりますね。

きちんと毎回、帳簿処理をしている企業であるほど、このキーワードは出てきません。

用途が分からないけど金額が増減しているわけですから、帳簿処理がきちんとできていないことになります。

「この企業の雑損・雑益の原因は何だったんだろう?」

と考えてみるのも面白いかもしれません。

預金とは?

預金のイメージって、銀行にお金を預けることですよね。
皆さんも普段から使用していると思います。

簿記上の意味でも、同じ意味です。

管理の都合上、以下の二種類に分けて行うことが多いようです。

・預金の種類別
・銀行別

預金は一般的なイメージと同じなので、財務諸表に「●●預金」などとあれば分かると思います。

ここでは「預金の種類は何があって、それぞれどういうものなのか」を理解することが重要でしょう。

就職・転職だけでなく、日常にも役立つ機会があるかもしれません。

預金の種類別

ここでは預金の大まかな種類について書いていきます。

預金の種類は以下の通り。

・普通預金
定期預金
・当座預金

簿記では、このような種類別で表記することがあるということですね。

実際に貸借対照表には「●●預金」のような形で書かれます。

それぞれどういったものなのか見ていきましょう

普通預金

皆さんが日常的に使っている口座が普通預金でしょう。

以下のような特徴があります。

・自由に出し入れができる
・自動でお金の支払、受取ができる
・変動金利で、満期日がない

普段から何気なく使用しているだけに、「具体的にどういうものか」を知っている人は、思ったより少ないかもしれませんね。

定期預金

「貯金したいな」と考えている方は、使ったことがあるかもしれません。

以下のような特徴があります。

・期間を決めて預ける(期間内は引き出せない)
・普通預金より金利が高い
・固定金利型と変動金利型がある

普通預金よりも金利が高い分、利息が付きやすいです(お金が増えやすい)。

貯金したいときに使われるわけですね。

当座預金

一番馴染みのない預金じゃないでしょうか。

特徴はこんな感じ。

・企業などが、業務の支払に使用する
・支払われた手形や小切手を決済する
・利息が付かない

簿記は企業が日々の利益活動において、お金の状況を把握するときに使われるので、この種類の預金も出てくるわけですね。

会社員の方は基本的に使わないので、「企業が専用で使える普通預金」くらいで覚えるのがちょうど良いかもしれません。

銀行別

先ほどまでは預金の種類毎でしたが、簿記にはもう一種類記述の仕方があります。

それが銀行名別です。

その名の通り、どこの銀行に預けているかを明記する方法のこと。

「●●預金□□銀行」のような、預金の種類・銀行名まで書くこともあるようです。

財務諸表での使われ方

では実際に、企業の有価証券報告書を見てみるとどうなるのでしょうか。

ここでは「任天堂」さんを例に見ていきたいと思います。

まずネット検索欄に「”会社名” 有価証券報告書」と入力。

すると一番上に「有価証券報告書-株主・投資家向け情報:IRライブラリー」とあるのでクリック。

そして以下のようなページが表示されるので、見たい年度の「四半期報告書」をクリック。

出典: https://www.nintendo.co.jp/ir/library/securities/index.html

有価証券報告書が開けるので、「四半期連結貸借対照表」を見てみます。

出典:任天堂株式会社 第82期 第3四半期 四半期報告書より

今回学習した現金、預金の部分はここですね。

会社によっては「現金及び現金同等物」と書いてあるなど、少し違いはあるので注意が必要。

そしてだいたいどの会社も、前年度や前四半期のデータも一緒に載せてくれています。

前と比べてどうだったかが分かるので、ありがたいですね。

このように、今回の内容は貸借対照表のうちの、ほんの一部です。

全知識を入れようと思ったら、結構な分量になってしまいます。

「気軽に読めないよ…」という方は、以下の二つの記事だけ読んでみてください。

「簿記とは?」について書かれているので、全体像だけざっくり知りたい方は是非見てみてください。

まとめ

今回の内容をまとめると、以下の通りです。

現金とは
・通貨(お札、小銭)
・通貨代用証券
 のこと

預金の種類は 
・普通預金
・定期預金
・当座預金
 がある

今回はちょっと長めになってしまいました…

有価証券報告書に載っている現金が、具体的にどういうものを指すのか、知って頂ければ幸いです。

このシリーズは定期的に出していければ、と思いますね。

ではまた~

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